MEGURIYAは、愛知県の渥美半島で、夫婦二人でひらいている小さな学びの場です。
分子栄養学を軸に、講座と、料理の教室をやっています。

分子栄養学というのは、体に必要な栄養素を、必要な量だけ満たすことで、体の働きを整えていこうという考え方です。

いまの体の状態や食べ方から、足りていない栄養素を推測していく。
そして、それがちゃんと吸収されて、体の中で使われているかまで考える。

講座では、その考え方と、暮らしへの活かし方をお伝えしています。
健診の結果などが手元にあれば、答え合わせの材料になります。

「なんとなく不調だけれど、調べてもはっきりした原因が見つからない」

そういうときに、手がかりをくれる分野です。

二人のこと

僕たちは、まったく違うところから食にたどり着きました。

加藤万晴

僕は東京の生まれで、田畑のまったくない環境で育ちました。
食べ物のことなんて、若い頃は考えたこともありませんでした。

25歳のときに父を、31歳のときに母を見送りました。
どちらも61歳でした。

看病をしていた時期に、ずいぶんいろいろなことを考えました。
体は、食べたものでできている。
そんな当たり前のことが、急に他人事ではなくなりました。

それで食の世界に入り、東京の自然食品店で働きはじめました。

加藤由希子

妻の由希子は、もともと検査会社で働く臨床検査技師でした。
細胞検査士の資格をとり、顕微鏡でがん細胞を探す仕事をしていた時期があります。

そのかたわら、幼い頃から好きだった料理を本格的に学びたくなり、夜間の調理師学校へ通います。
その後フランスに渡り、南仏で料理人として一年を過ごしました。

検査の仕事と、料理。
まったく別のことをやってきたようで、いまはその両方を使っています。

二人の役割

講義は、二人とも担当します。
料理教室は由希子が受け持っています。
僕は講義のほかに、講座の運営や事務まわりを引き受けています。

知識だけでは、食卓は変わりません。
「タンパク質が足りていない」とわかっても、では明日の朝、何をどう作るのか。
そこがつながらないと、暮らしは動きません。

学ぶことと、作って食べること。
その両方がある場所でありたいと思って、二人でやっています。

なぜ、分子栄養学なのか

二人とも、入口はマクロビオティックでした。

愛知に移ってからは、農薬も肥料も使わない自然栽培で野菜を作り、オーガニックのカフェも数年やりました。
由希子は2008年から料理教室を続けてきました。

ただ、続けるうちに、答えの出ないことが増えてきました。

同じように丁寧な食事をしていても、元気になる人と、そうでない人がいます。
体にいいと言われるものをきちんと食べているのに、疲れが取れない人がいます。

なぜだろう、と二人でよく話していました。

分子栄養学を学んでみて驚いたのは、栄養が足りていない人が、思っていたよりずっと多いということでした。

食べているつもりで、足りていない。

しかも、健康のためにやっていることが、その原因になっていることがあります。
食べる量を減らす。体に良くないと言われるものを避ける。
良かれと思ってのことですが、必要なものまで一緒に減ってしまう。

これは、僕たち自身にも思い当たることでした。

そしてもうひとつ。
足りない理由は、食べた量だけではありませんでした。

食べたものは、消化されて、吸収されて、はじめて体の材料になります。
胃腸の調子が悪ければ、そこでつまずきます。
無事に吸収できたとしても、体の中で使うには、また別の栄養素の助けが要ります。

食べた量と、体が受け取れた量は、同じではない。

ここを見るようになったのが、いちばん大きな変化でした。

長く食のことをやってきたつもりでしたが、栄養そのものは、どこかで軽く見ていたのだと思います。
何を大事にして食べるのか。
その優先順位が、ここでようやく整理できた気がしています。

二人とも一から学び直して、今は揃って臨床分子栄養医学研究会の認定カウンセラーです。

講座で大切にしていること

正しく知るところから。

栄養の情報は、とにかく量が多いです。
何が確からしくて、何がまだわかっていないことなのか。
そこを整理してお伝えするのが、僕たちの仕事だと思っています。

自分に合うものを、合う順番で。

必要な栄養の量は、人によってずいぶん違います。
ある人に合った方法が、別の人にはうまくいかない。
そういうことが、ふつうに起こります。

世の中には、いろいろな食べ方や健康法があります。
どれも「これがいい」と言っていますし、実際、合う人にはちゃんと効きます。
ただ、それが自分に合うかどうかは、また別の話です。

そして、取り組む順番もあります。
先にやっておくべきことを飛ばしたまま次に進むと、なかなかうまくいきません。

自分にはどれが必要で、何から手をつければいいのか。
その交通整理をするのが、講座の大きな役割だと思っています。

暮らしの中で続く形に。

どんなに正しい方法でも、続かなければ意味がありません。
明日の食卓から始められて、しかも一年後も続いている。
そこまで落とし込むのが講座だと思っています。

大切にしている考え

食べ物は、体と心をつくる「命の源」だと思っています。

もし今、ご自身やご家族が不調を抱えているなら、それは食事を見直すきっかけなのかもしれません。
体が楽になってくると、心も少し明るくなります。
生きることが、前より楽しくなります。

その人が、その人らしく生きるための、本当の健康。
そこに少しでも役に立てたら、と思ってやっています。

MEGURIYA
加藤万晴 加藤由希子


MEGURIYAは、栄養について学ぶための場です。病気の診断や治療を行うところではありません。治療中の方、お薬を服用中の方は、かかりつけの医師にご相談ください。